図解『ヤマドンガ』に出てくる神様たち

こんにちは、まとんマサラです。

このブログではS.S.ラージャマウリ監督、NTR Jr.主演のファンタジーアクションコメディ映画『ヤマドンガ』に出て来る神様を紹介します。

ヤマ(モハン・バーブ)

死の神。冥界に落ちた魂の行く先を判断する者。閻魔様。神話ではヤマを最初に死んだ人間、つまり最初に冥界へ行った存在とする説がある。

10世紀に記されたインド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』に言及があるほか、『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などにも登場する。南インドのベンガルールでは舞台役者がヤマに扮して交通違反を取り締まるなど、現在も人々の間で親しまれている神様。

ロープと棍棒を持ち、水牛に乗った姿で表される。ロープは死の際にいる人間の魂を捉えるもので、死神的な役割も兼ねているようだ。なお、映画には出てこないが双子の妹「ヤミー」がいる。

チットラグプタ(ブラフマーナンダム)

ヤマの敏腕秘書。現世での人の行いを全て記録する、いわゆる閻魔帳を書く神様。日本では閻魔様が裁判と書記も行うことになっているが、ヒンドゥー教では分業である。

当初はヤマが1人で記録も行っていたが、人間の数が多すぎるので助手をつけて欲しいと創造神ブラフマーにお願いしたところ、ブラフマーが自らの魂と身体からチットラグプタを創ったという伝説がある。

ペンとインクを持った知の神として、ビジネスや財務関係に吉とされている。2回結婚しているらしい。

インドラ(ラジーヴ・カナカーラ)

神々の王。『マハーバーラタ』の英雄アルジュナの父。日本の仏教でいう帝釈天。戦の神としても知られ、数々の武勇を伝説に残している。

ヴァジュラと呼ばれる金剛杵を持ち白象に乗った姿で表される。映画本編でヤマから「良いゾウが必要か?」とからかわれているのはそのため。

「若い娘を略奪する癖がある」と言われているとおり、性的に乱れた面がある。また大の酒好きで、節操なく呑んだ末に二日酔いになるという逸話も残っている。映画ではこうした情けない面がフィーチャーされている模様。

ナラダ(ナレシュ)

吉兆や英知をもたらす吟遊詩人。ヴィーナという弦楽器を首から下げ、手にはカルタルというカスタネットの一種を持っている。おせっかいな性格らしい。

おまけ:美女たち

名前はランバ(緑)、ウールヴァスィ(ピンク)、メーナカ(オレンジ)。冥界の神々を踊りで楽しませる接待役。たいへん美しい姿をしている。

こうした踊り子はアプサラスまたはアプサラーと呼ばれ、日本語では精霊あるいは天女と表現される。寺院の装飾や美術品によく描かれる。

劇中歌「Young Yama(ヤングヤマ)」の歌詞にそれぞれ名前が登場するので、気を付けて聞いてみよう。

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