イスラム教徒の女性(ムスリマ)が着用するスカーフやヴェールには種類があり、それぞれ呼び名が違います。
この記事は、ニュースブログ「イランの女性弾圧 違反者が顔認証で特定される恐怖」の補足です。
ヒジャブ(Hijab)
顔を出して頭髪部と首元を覆ったヘッドスカーフです。日本ではインドネシアから留学や就労に来る人が増え、街中でヘッドスカーフを被った女性を見ることも珍しくありません。イスラム教徒の女性が身につけているヘッドスカーフの総称として、この呼び名が使われることもあります。
ニカブ(Niqab)
目元を開けて顔を覆う、ヒジャブとセットで使われるヴェールです。ニカブを着用した上で、更に目元をシースルーの布で覆う場合もあります。後述のブルカと違い、全身は覆いません。
ブルカ(Burka)
目元だけをメッシュにして全身を覆ったヴェールです。タリバン政権下のアフガニスタンで着用が義務付けられています。欧米諸国に移住したイスラム教徒のヴェール着用には議論があり、2011年にはフランスがブルカの着用を全面禁止しています。