こんにちは、まとんマサラです。今回は『RRR』のジャング役でお馴染み、チャトラパティ•シェーカルさんを特定するマニアックなブログです。
シェーカルさんってどんな人?
チャトラパティ•シェーカル(Chatrapathi Sekhar)
生年月日、出身地不明。2001年に『Student No.1』で映画デビュー。同作はS.S.ラージャマウリ監督のデビュー作でもある。主演はNTR.Jr。その後『ヤマドンガ』と『バーフバリ』シリーズを除くすべてのラージャマウリ監督作品に出演している。
S.S.ラージャマウリ監督は今年3月に来日した際、「シェーカルは私の古くからの友人で、作品のほとんどに出ている。ラッキーマスコットのような存在だよ」と言っています。
では、シェーカルさんが出演しているS.S.ラージャマウリ監督作品を見ていきましょう。
Student No.1(2001年)
当時まだ10代後半だったNTR.Jrの出世作。アーンドラ・プラデーシュのヴィシャーカパトナムを舞台に、ラジーヴ・カナカーラ(『RRR』のニザーム藩顧問)演じる番長が取り仕切る法学校に謎めいた主人公が入学する話。シェーカルさんは女子生徒を手ごめにしようとして主人公に殺される輩役。
Simhadri(2003年)
S.S.ラージャマウリ監督とNTR.Jrが組んだ第2作目。シェーカルさんは女性に「ブラ、サイズゥ」と聞くクソオブクソの取り巻き役。やはり主人公に殺される。
Sye(2004年)
ラージャマウリ監督作品にしては珍しい、比較的平和な学園スポーツもの。マフィアのボスに買収された学校の土地を、ラグビーチームのメンバーが取り戻すために奮闘する話。シェーカルさんはボスの腰巾着役だが、前2作よりもセリフの多い、ちゃんとした役回り。本作では主人公に殺されずに最後まで出ているため、シェーカルさんの演技を多めに楽しめる。
Chatrapathi(2005)
プラバース主演。ヴィシャーカパトナムの港で難民として暮らす主人公が、幼い頃に別れた家族との絆を取り戻す話。シェーカルさんは主人公の親友・バドラム役。本作では物語に大きく関わる重要な役どころで、観る者の感情を揺さぶる演技を見せている。ほぼ準主役と言っても良いのでは?
Vikramarkudu(2006)
アヌシュカ・シェッティの出世作。窃盗を生業とする男が、彼を自分の父親だと言う少女と出会い、いつも通りギャングの闘争になる話。シェーカルさんは身体を張って主人公を輩から助ける名無しの市民として、物語の中盤に登場する。
マガディーラ(2009年)
日本でも『バーフバリ』シリーズのヒットを機に劇場公開されたラーム・チャランの主演作。シェーカルさんはラージャマウリ監督作品の中でも随一のキモさを誇る悪役・ラナデーヴお義兄さまの腰巾着として、安定した輩の演技を見せている。
あなたがいてこそ(2010)
コメディ俳優・スニールが主演のラブコメ作品。ラージャマウリ監督がスター俳優と莫大な予算に頼らずに作った意欲作。シェーカルさんは主人公の父親として、冒頭の回想シーンに登場。見逃しやすいので気をつけて!
マッキー(2012)
恋敵に殺された主人公がハエちゃんに転生して復讐する話。テルグ語のタイトルは『Eega』(イーガ)。シェーカルさんは術師という珍しい役どころで、物語の後半に登場する。右目に白いカラーコンタクトを入れているので、気づかなかった人も多いかもしれない。
RRR(2022)
前作から期間が空いているのは、間に『バーフバリ』2部作があるため。NTR Jr.が演じる主人公ビームの仲間、ゴーンド族のジャング役。2001年の『Student No.1』からここに繋がっているのかと思うと感慨深い。そして殺されなくてよかった。
現在のシェーカルさん
9ヶ月前に公開されたこちらの動画では、シェーカルさんがインタビューに答える様子を見ることができます。なかなか貫禄がありますね。昨年は3本の映画に出演したシェーカルさん。ますます活躍されています!