『RRR』サロージニ役シュリヤ•サランの深い魅力

こんにちは、まとんマサラです。

今回は『RRR』でラーマの母親、サロージニを演じたシュリヤ•サランさんについて書きます。

シュリヤさんは1982年インド北部のウッタル・プラデーシュ州(現ウッタラーカンド州)生まれ。

プラバースと共演した2005年のS.S.ラージャマウリ監督作『Chatrapathi』など、テルグ語、タミル語、ヒンディ語で多数の出演作があります。

また、インド系言語だけではなく2008年米国制作のドラマ『The Other End of the Line』、2009年カナダ・インド合作のコメディ映画『Cooking with Stella』など、英語の作品にも出演。2012年にはサルマン・ラシュディの同名小説を原作としたカナダ・イギリス・米国・インド合作映画『Midnight Children』に出演し、高い評価を得ています。

映画以外の活動として、パンテーン、ラックスといった女性向け製品のCMにも出演しています。昔はタミル語映画のスター、ヴィジャイとコカコーラのCMに出ていましたが、現在は子供の成長に悪影響を与えるという理由でソフトドリンクの広告を断っているようです。

↑ボディソープのCM。

教育関係の活動も熱心なシュリヤさん。2010年にはインド経営大学院アフマダーバード校で学生への講義を行っています。同機関が芸能人が講義を行ったのはシャー・ルク・カーンとアーミル・カーンに続いて、シュリヤさんが3人目。2011年にはインドの名門・インド工科大学マドラス校で映画史および文化交流としての映画についての講義を行っています。

2021年に出産したシュリヤさん。映画業界で働く女性として、自らの経験と映画に対する考えを次のように語っています。

「妊娠していることを知ったとき、子供が私を母親として選んでくれたことを嬉しく感じました。そのときインドではちょうどCOVID19が猛威を振るっていました。知り合いや友人も罹患し、とても辛い時期でした。私は困難を分かち合うべきだと思って、バルセロナで出産した後インドに戻ったのです。それで復帰するために減量をして。映画業界は見た目に非常に厳しいですからね」

(この業界ではこうあるべきといったジャッジをされることは不公平ですね、というインタビュアーに対し)「とても不公平です。私は妊娠中でも台本を読んでいましたが、体の都合で撮影に行けないことが何回もありました。それでも作品は(私なしで)進んでいって成功を収めます。妊娠していることを言おうかどうか考えましたが、妊娠している俳優を起用する人はいません。出産した後でも同じです。(小さな子供がいて)うまくやれるのか、何か起きたらどうするのか、といったことを聞かれるわけです」

「私を受け入れてくれる監督もいました。会うたびに子供は元気かと聞いてくれたり。映画業界は、より広い層を対象とするようになってきていると思います。もう18歳が恋に落ちる学園ドラマだけではなくて、より人生を知った女性の物語を作っています。その人が母親かどうかは関係なく」

シュリヤ・サランさん。俳優としてだけではなく、人として深い魅力を感じます。

タイトルとURLをコピーしました